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東京コミコン2017 コミックス『ULTRAMAN』アニメ化製作発表会レポート

ライター: noire
 ※最新の情報と異なる場合があります

『ULTRAMAN』PVに会場中から拍手が!

監督2人からのコメントの後、会場に設置された巨大モニターで『ULTRAMAN』のPV映像が公開されました。実写かと思うような立体感と滑らかな動きに、観客全員が息を飲みモニターに釘付けになります。PV映像が終了すると、会場中から溜息と拍手が!
本編の一部を抜粋して今回ティザーのように仕上げたというこのPV、モーションキャプチャ(人間の動きを取り込んでキャラクターに反映する技術)を使用しながら3DCGにしているのが特徴だそう。
ティザーPVは現在YOU TUBEで公開されているので何度でも見ることができますが、圧巻の映像です。
アニメの『ULTRAMAN』は、実写のウルトラマンと違い巨大化しません。そして主人公の早田進次郎(早田進の息子)が等身大のスーツを着て戦うという物語です。オリジナルのウルトラマンは特撮巨大化ヒーローというイメージがあります。しかしアニメの原作となる漫画『ULTRAMAN』には、そのままの大きさのヒーローという、特撮との大きな違いがあるのです。
今回原作『ULTRAMAN』を映像化するにあたり、両監督が意識したのは、主人公がヒーローになっていくというドラマの部分と、ドラマに深く関わるキャラクターの部分。そしてモーションキャプチャを使ったウルトラマンの動きだそう。
荒牧監督は「モーションキャプチャで『ULTRAMAN』の活躍を描くということは、中に人間が入っているという感じがすると思うんです。するようにと意識しています」とコメント。あえて「人間が動いている動き」に見せるようにしているんですね。
モーションキャプチャを使って作った映像は、デジタル時代の特撮なんじゃないか、と荒牧監督が熱い口調で語ります。
『ULTRAMAN』はアニメーションの新しい時代の扉を開く先陣になりそうです!その瞬間がもう少しで見られるのだと思うと、たまらなくワクワクしますね!

モーションキャプチャでのアクションに注目!

『ULTRAMAN』で注目すべき点は、モーションキャプチャを使って動きを映像化しているというところです。
モーションキャプチャでのアクションとアニメ的なタイミングの気持ちよい落としどころを意識してアニメーションを制作しているそうで、神山監督は「今までにテレビアニメでは見たことがない絵になると思います」と語りました。
ちなみにモーションキャプチャを使ったアニメーション作りの現場は、役者が演じたデータをその場で3Dのウルトラマンのデータに流し込む、という作業が行われているそうです。
モーションキャプチャのメリットについて問われると、荒牧監督は「役者の演技や感情をデジタル化する装置だと思っている」と答えました。現場では、役者がセリフを覚えてその場で演技したものを取り込んでいるそうで、監督たちと役者たちがまさに一体となりシーンを作り上げているそうです。
モーションキャプチャは簡単にアニメーションを作ることのできる技術だと思われているところがデメリットだというくらい、『ULTRAMAN』制作現場では欠かせない大きなものとなっているようです。
アニメーションが動くという部分を作り上げるのにはとても時間がかかりますが、その部分にモーションキャプチャを使うことで、今まで時間がかかっていた部分を早く手に入れることができます。かといって制作側が楽をしているわけではありません。モーションキャプチャで取り込んだ動きをそのままアニメにするのではなく、アニメーターがさらに手を加えていきます。モーションキャプチャにより、クリエイティブな作業が早く、そして深く行えるようになったのです。アニメーターが「さらにもうひと手間」加える余裕ができ、より良いアニメを作るための底上げがされた制作現場であることが、監督たちの話から伝わってきました。
また、役者が演技した動きを取り込むという作業をすることにより、「役者がどう意識をもって演じるか」という部分まで動きに反映してきます。その結果、監督も気づかなかった部分が役者の演技によりフィードバックされるという効果もあるそうなのです。
様々な面で、より深みのあるアニメーションが作られている様子に期待が高まります。

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