『キラキラ☆プリキュアアラモード』
カワイイだけじゃない!現代ヒロインを徹底取材!

『キラキラ☆プリキュアアラモード』カワイイだけじゃない!現代ヒロインを徹底取材!
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Charalab編集部

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インタビュー

「プリキュアシリーズ」14作目であり、現在大人気放送中の『キラキラ☆プリキュアアラモード』。
プロデューサーである東映アニメーションの神木優さんに作品についての魅力を語って頂きました!

神木優さんの考えるプリキュアたち。
特別インタビュー

———キャラクター誕生の経緯と完成した時の感想をお願いします。

プリキュアの人数は5人、ゆくゆくは6人で進行する事と中学生組・高校生組で年齢を分けることは当初から決めていました。
スイーツ×アニマルがテーマの今作において、主人公の「ケーキ」と「うさぎ」など、キャラクターたちのモチーフがそれぞれどんな組み合わせが良いかなど、アイディアを出し合いました。
中学生組と高校生組にそれぞれ寒色と暖色がいて、3人・2人で並んだ時のバランスも取らなければならない、他にもキャラの性格やデザインに落とし込むことができるかなどを考えるとパターンがたくさんあったので、皆でアイディアを出しつつ形作っていきました。
あらゆるパターンを考えた後、キャラクターとそれぞれのスイーツ・アニマルの組み合わせが決まった時は、「出し切った!」という気持ちでした。

———制作する際、特にこだわりたかった所、こだわった点はどこですか?

今回、キャラクターを6人出すことは決めていたので、全員が輝くキャラクターにしたいと思いました。なので、キャラクターの単独話も今作ではたくさん入れようとしているんです。
キャラクターたちの衣装は、あえて結構バラバラなんですよ。
そんなバラバラな女の子達が集まったなかで、それぞれが独自でありヒロインであるように描いていきたいと思っています。

———イチオシのお話、絶対に見て欲しい見どころを教えてください。

9月にオススメのお話があります。
9月10日(日)放送の31話なのですが、主人公であるいちかのお母さんが帰ってくるお話があり、『キラキラ☆プリキュアアラモード』の軸となる大切な話数となっています。
主人公はお母さんと離れて暮らしていて、お母さんがいない「寂しさ」の反動が「スイーツが好き」という気持ちに反映されているキャラクターなんです。
そんな主人公にとって、お母さんが帰ってくるという出来事は当然特別なものですので、心が揺さぶられるものに仕上がっていると思います。
シリーズを通しても、主人公を知って頂く上で重要なお話になるので是非ご覧ください。

———様々なスイーツの中からキャラクターそれぞれのスイーツを決めた理由を教えてください。

子どもたちが知っているであろうスイーツにしようと思っていました。
「ショートケーキ」「プリン」「アイス」「チョコレート」は食べたことが多いものだと思います。
「マカロン」にはあまり馴染みがないお子さんもいるかもしれませんが、キュアマカロンはお姉さんのキャラクターであることから、背伸び感があるスイーツを選びました。
キュアパルフェは、6人目のプリキュアということで特別感を持たせたいという思いから、「全部のせ」であるスイーツであり、フランス語(パルフェ)でパーフェクトを意味するパフェに決めました。

———お店の内装から戦闘まで、色々な所で登場するキラキラルの発想はどうやってできたんですか?

今作のテーマである「スイーツ」をどうやって作品に入れ込むか悩んだ結果の発想でした。
ビジュアル面で「スイーツ」の要素を入れることはもちろん、物語の中にも「スイーツ」を入れたかったんです。そんな中で、「スイーツ」とはどのような存在だろう…と考えた中で出てきたのは、「心の栄養」という言葉でした。
どうしてスイーツは人から求められるかを考えると、食品的な栄養価が求められているというよりは、精神面に働きかける食べ物だからではないか、ということですね。
そういった精神的な部分を子どもたちにきちんと伝えられるよう生まれたのが「キラキラル」という概念です。
「キラキラル」はプリキュアの力の源なので、アクションシーンでも使用します。アクションのイメージも「スイーツ」を想像できるように心がけています。

———プリキュアが変身をする時に使う「スイーツパクト」やアクションをする時に使う「キャンディロッド」を始め、かわいいアイテムばかりですが、アイテムはどのように考えだされているんでしょうか?

アイテムはバンダイさんと一緒にどのようなものが良いか検討させていただいてます。
プリキュアシリーズでは「アニメーション」として作品を楽しんでいただくだけではなく、実際の「遊び」も含めてお子様の〝生の思い出〟にして頂けたらと思っています。
プリキュアが「うわぁ!」と驚いたり、自分の力を信じられたり、そういった部分をおもちゃを通じて視聴者が体験できるよう、バンダイさんに仕様やデザインを考えていただいてます。
今作では、「キラキラル」の星形が入っていたり、ホイップを絞ったような装飾があったり、スイーツのかわいらしさを出したデザインにしていただきました。
プリキュアのパティスリーを再現しているおもちゃ「いらっしゃいませ!キラパティショップへ☆」にいたっても裏側まですごくかわいく仕上がっていて、そういったアニメではなかなか描かれないような細部までこだわってつくられています。

———主人公「宇佐美いちか」はスイーツ作りが好きな女の子ですが家は空手の道場だったりします。いちかちゃん自身、空手はできますか?

いちか自身は空手をやっている描写はありませんね。
今回描きたかったのは、家族やお友達との関係性や、プリキュアとして前進する部分がスイーツに反映されるというストーリー。
家を道場にしたのは、お父さんと娘の関係性も含めて、スイーツに対して真逆な印象の設定をイメージしたことを覚えています。

———「有栖川ひまり」は塾に通っていて引っ込み思案だったりと、少し珍しいキャラクターに思えます。ひまりちゃんはどうやって生まれたんですか?

今作のプリキュアは、全員全く違うかっこよさを持っていて欲しいという思いがありました。
そのなかで、この子は勇気を振り絞って前に進むところに華があるキャラクターにしたいと思ったんです。
超人ではなく小柄な女の子がぐっと前に進む所や、リスがちょこちょこちょこと動くかわいらしさも全て彼女の魅力にしたいと思いました。
引っ込み思案な性格は短所にもみえるかもしれませんが、それが彼女の長所でもあります。実際に、一生懸命なひまりのことが大好きなお子さまがいると聞いて、この設定でよかったと思います。

———「立神あおい」はロックバンドの活動をする前にヴァイオリンを習っていましたが、他にも何か習い事をしていましたか?

ヴァイオリンの他にも色々な習い事をしていたと思いますね。
そんなあおいは、ロックに出会い、自分でやりたいことを発見します。
あおいが見かけによらずお嬢さまだったというネタばらしを、あえて初登場話数でしないことで、驚きを持ってキャラクターをとらえて頂けるのではと、考えました。

———高校生のプリキュアは『ハートキャッチプリキュア!』以来ですが、今回登場させようとした経緯を教えてください。

今作のプリキュアは、仲良し5人組、6人組というよりは彼女たちの関係性に凸凹感というか、普通に過ごしていたら出会わなかった女の子たちが集結した!という感じを出したいと思っていました。
実は、早い段階で監督から「メンバーのうち2人は高校生にしたい」とお話があったんです。人間模様を描くうえでも、当初から意図していた「凸凹感」や「集結感」が表現できているのかなと思います。

———「琴爪ゆかり」はマカロンで猫で洋風女子!と勝手ながらイメージしていましたが、おばあちゃんが茶道の先生で家も立派な日本家屋。このギャップ誕生秘話を教えてください。

ギャップとして意識して設定付けたわけではないんです。
お菓子と言っても洋菓子だけじゃなく和菓子もある。抹茶や和菓子の魅力も作品のなかでとりあげたいという思いがあって、そういった魅力をきちんと語れるキャラクターを作りたいと思っていました。
ゆかりさんを担当している脚本家さんが茶道の経験者でもあるので、茶道のこともお伺いしつつゆかりさんのキャラクターを形作っていきました。

———「剣城あきら」は見かけで男性に間違われるキャラクターではありますが、過去ボーイッシュキャラとは違い、制服は女子のものにした理由はありますか?

当初、高校生組は「クールでかっこいいお姉さん」と「優しいお姉さん」を出したいと思っていたんです。
でも、今回たくさんキャラクターがいるので単純に「優しいお姉さん」を出してもあまり前に出てこないんじゃないかと思い、できたのがあきらのキャラクターです。
あきらは男になりたいと思っているわけではなくて、ただ単純に「似合うものを選んでいる」ことを想定しています。
「皆が笑っている日常が自分にとっても嬉しい」そんなキャラクターなので、自然体で、ある意味天然で優しい女の子です。

———今作の妖精・ペコリンはどんな存在ですか?

ペコリンは別の世界から来た存在ではなく、いちかたちと同じ世界に住んでいるんです。
そのことによって、ペコリンたちにとっての脅威は人にとっての脅威でもあるという関連性を持たせました。
ペコリンたちは、人の知らないところでスイーツの事を想って生活していましたが、1話でいちかに出会ってスイーツが大好きな者どうしが友達になります。
スイーツは個性がバラバラな女の子をつなぐだけでなく、人と妖精もつなぐことができるということも表せればと思っています。

———長老は実体に戻れますか?

どうでしょうか(笑)
是非見守ってあげてください。

———ガミーやホットー、当初の敵がかわいらしくて驚きました。怖い敵ではなくかわいい敵にしたのは何故ですか?

おっかない敵を作ることも出来ましたが、今作前半の敵はあえて少しかわいく作っています。
「実は敵の正体は妖精なんだよ」となったら、今までの敵が怖くてプリキュアを観られなかった子も観られるかもしれない。描き方次第で、怖さを緩和してもプリキュアの「かっこよさ」を伝えられると思います。
また、今作はお子様が自分の目線から段々周りを認識していく…といった生活の中での視点の広がり方を意識していて、比較的かわいい敵が出てきた後徐々に敵の正体が明らかになっていき、黒幕が分かるまで時間をかけているのが特徴です。

———敵として登場するジュリオが最初、モンスターではなくガミーやオットーのような妖精を戦わせていたのはなぜですか。また、ジュリオ自身が戦うことも多かった理由はありますか?

ジュリオは「キラキラル」の力を試すために様々な行動をします。
ガミーたちを利用してその力を試すほか、「キラキラル」はどんな気持ちから生まれるのか、どれくらい強い力をもっているのかということを自分で戦いながら知っていくキャラクターとなります。そのことによって、彼の前に現れる「シエル」や後から出てくる敵の展開に繋げていけたらと思っていました。

———キュアパルフェは他の皆と違い、アニマルモチーフを実在しない「ペガサス」にした理由はなんですか?

いよいよ現れた6人目のプリキュアにふさわしい動物だと思い特別感のあるペガサスにしました。その他、アクションやビジュアルのイメージがしやすかったことも決定した理由のひとつです。

———ピカリオの今後の活躍についてお聞きしてもいいですか?

「キラキラル」が失われて弱ってしまっていますが、回復するために今眠っていますからね。
見守って頂ければと思います。

———何故、本編の中に実写パートを入れようと思ったんですか?

スイーツはすごく身近なもので、その「わくわく」を少しでも伝えられたらと思い、いちかたちが作っているものが「実際に作ることができる」ということを子どもたちに知ってもらいたかったんです。
難しいスイーツもあるので、上手く作れないものもあるかもしれません。でもその中でいちかたちが大切にしている「想いを込めて何かを作る」ということを実際に実践して貰えれば嬉しいです。

———神木さんから見て〝プリキュア〟とは?

不条理に立ち向かう女の子たちの「姿勢」にこそプリキュアらしさがあるように思います。近年は1年ごとに主人公が変わったり、テーマが違ったりしますが、どのプリキュアも中学生や高校生の女の子でありながら、不条理を押しのけて一歩前に進む勇敢さを持っています。そんな強い姿勢にプリキュアの魅力があると思います。

神木さんを始め、制作に関わるの方々の多くの考察と想いの詰まった『キラキラ☆プリキュアアラモード』。
並々ならぬ愛を感じるお話ばかりでした!
かわいくてかっこいい女の子の姿を是非ご覧あれ!

【INFO】
■キラキラ☆プリキュアアラモード公式ページ:http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/
■東映アニメーション:http://www.toei-anim.co.jp

※本ページ掲載内容は2017年8月29日時点での情報によるものです。

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