大人になってから思い出す作品になる『若おかみは小学生!』

大人になってから思い出す作品になる『若おかみは小学生!』
noire

キャララボライター

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レポート

講談社青い鳥文庫の人気シリーズ『若おかみは小学生!』が映画化され、2018年9月21日(金)から全国公開されることになりました。
原作は2003年にシリーズ1作目が発売され、全20巻刊行と、多くのファンを持つ人気作品。2018年4月よりTVアニメも放送されています。
両親を事故で失った小学生のヒロインが、温泉街で旅館「春の屋」を営む祖母の元に引き取られ、若おかみとして奮闘する姿が描かれています。

今回、映画になった『若おかみは小学生!』、いったいどんな作品に仕上がっているのか、マスコミ試写会で視聴させていただきました。

美しい絵と音楽、魅力的なキャラクター

作品を見て最初に感動したのは、とても美しいアニメーションと優しく印象的な音楽、そして個性あふれるキャラクターたち!
舞台となる「花の湯温泉」の温泉街の風景や、ヒロインであるおっこ(関織子)が暮らす旅館「春の湯」の家屋など、細部まで丁寧に描かれています。さらにキャラクターの動きを細かく見ていると「よくぞここまで!」という丁寧な表現が随所に見られます。物語を盛り上げる音楽も、おっこを表現するかのようにのびやかで温かみに溢れており心地よい!
多彩な登場人物は個性豊か。表現方法は違えど、全員が優しさにあふれる素直な人柄です。原作は累計300万部を越え、多くの少女に支持される人気作品ということもあり、あらゆる意味で王道。安心して見ていられる物語です。

映画『若おかみは小学生!』は、日本を代表するアニメーターである高坂希太郎氏が監督・キャラクターデザインを担当したのをはじめとして、多数の著名なクリエイターがスタッフに名を連ねています。おっこを演じるのは、人気子役・小林星蘭さん。おっこを支え、取り巻くキャラクターに命を吹き込むのは、松田颯水さん、水樹奈々さんなど実力派声優ばかりです。

少女たちは、おっこを目指す

映画『若おかみは小学生!』は、ユーレイや鬼が登場するファンタジー要素や、ライバルとのぶつかり合い、ほのかな恋愛、友情、家族愛など、さまざまな要素が盛りだくさん。
中盤から後半にかけての展開は予想もしなかったもので、息を呑んで画面に見入りました。
そんな中、鑑賞しながらずっと感じていたのが「おっこ、なんて良い子なんだ!」という驚きと衝撃。12歳で両親を亡くし、祖母の元に引き取られるという怒涛の人生を経験していながら、どこまでも素直でひねくれたところがなく、まっすぐ。一生懸命で自分のことよりも他人のことを優先して考え行動する、非の打ちどころのない「良い子」です。もちろん不器用なので失敗しておばあちゃんに怒られることもありますが、それでも前向きに困難に立ち向かっていきます。
そんなおっこに「私はこんな良い子じゃなかったなぁ」とわが身を振り返り、肩身の狭い思いをしつつ「もし、自分が小学生くらいのときにこの映画を見ていたら『おっこみたいな女の子であるようにがんばろう』と思うのだろうか」という思いがよぎりました。
小学生の時って、どんな女の子も小説やマンガ、アニメの中に憧れの存在がいて、そのキャラクターに近づけるよう、どこかで意識しています。この映画を見た、おっこと同世代の女の子や、それよりももっと小さい女の子は、おっこを「憧れの存在」として追うようになるのかもしれません。そして「子どもの頃おっこの物語が好きだった」という女性は、「自分の子どもがおっこみたいに育ってくれたら」と思いながら親子で映画を見るのではないでしょうか。

少女も、大人の女性も、「こうなりたい」「こういう人が身近にいて欲しい」という姿をこの映画の中に見つけるかもしれません。

【INFO】
原作:令丈ヒロ子・亜沙美(絵)(講談社青い鳥文庫『若おかみは小学生!』シリーズ)
監督:高坂希太郎、脚本:吉田玲子、音楽:鈴木慶一 他
キャスト:小林星蘭、水樹奈々、松田颯水、薬丸裕英、鈴木杏樹、ホラン千秋、設楽統(バナナマン)、山寺宏一 他
主題歌:藤原さくら「また明日」(SPEEDSTAR RECORDS)
製作:若おかみは小学生!製作委員会 アニメーション制作:DLE、マッドハウス
配給:ギャガ
アニメ公式サイト:http://www.waka-okami.jp/movie/
アニメ公式Twitter:@anime_wakaokami

©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

※本ページ掲載内容は2018年7月31日時点での情報によるものです。

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