大人になってから思い出す作品になる『若おかみは小学生!』

おっことグローリー・水嶺の友情にも憧れる!

筆者がこの映画の中で一番好きなのが、「春の屋」の宿泊客であるグローリー・水領とおっこのエピソードです。占い師を生業とするミステリアスな美女グローリーは、「春の屋」に来た当初、とある理由からとても沈んでいるのですが、ひょんなことからおっこに心を許し、急速に距離を縮めます。

グローリーを「不思議な年上のお客様」と捉えていたおっこに対し、グローリーは「年の離れた女友達」としておっこを見ています。一回り以上年齢差がありそうな2人ですが、グローリーの言葉の隅々から、小学生のおっこを「小さな女の子」として扱うのではなく「一人の人間、女性」として接していることが分かります。

大人に憧れる小学生の頃。大人がするようなおしゃれなこともしてみたいけれど、そんな手立てもなく教えてくれる人もいなくて、もどかしく思うのは女の子共通の経験!
ドラマで見るような、秘密めいた恋愛の話もしてみたいけれど、もちろん自分も周囲の友達も、スゴイ経験なんてしていないから、想像してみるだけ……。
そんな子ども時代の「こうだったらいいのに」という夢をさりげなく叶えてくれるのがグローリー!
けれどグローリーは、おっこや視聴者である女の子たちの密かな願望をただ叶えるだけの存在ではありません。2人が共に心を開くことで、気持ちの深い部分で繋がりあった、大事な女友達になっていきます。
見栄を張らずに、誰にも言えない悩みも話せる。それを真摯に聞いて、ただ受け止めてくれる友達がいる。
子どもの頃も、大人になってからも、多くの人が抱く願望が実現した形がここにあり、余計に2人の友情が羨ましく、眩しく感じられるのです。

心温まるエピソードが随所にちりばめられ、物語終盤はあふれてくる涙を止められない。美しく優しい映画です。この映画を見た女の子達は、きっと成長するなかで何度もおっこを思い出し、支えや目標にするのでしょう。そしておっこの年齢を越えた女性達は、自分の少女時代を振り返りつつ、おっこみたいにもう少し素直に振る舞ってみようと思うのかもしれない……。そう感じる作品でした。

秋の始まりは、映画『若おかみは小学生!』で、「花の湯温泉」の優しい時間を味わってみませんか。

©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

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【INFO】
原作:令丈ヒロ子・亜沙美(絵)(講談社青い鳥文庫『若おかみは小学生!』シリーズ)
監督:高坂希太郎、脚本:吉田玲子、音楽:鈴木慶一 他
キャスト:小林星蘭、水樹奈々、松田颯水、薬丸裕英、鈴木杏樹、ホラン千秋、設楽統(バナナマン)、山寺宏一 他
主題歌:藤原さくら「また明日」(SPEEDSTAR RECORDS)
製作:若おかみは小学生!製作委員会 アニメーション制作:DLE、マッドハウス
配給:ギャガ
アニメ公式サイト:http://www.waka-okami.jp/movie/
アニメ公式Twitter:@anime_wakaokami

©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

※本ページ掲載内容は2018年7月31日時点での情報によるものです。

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