キャララボ

1976年から週刊少年ジャンプで連載されていた『こち亀』。
その正式名称は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』と漫画のタイトルとしては長く、ネーミングも個性的です。
漫画から始まり、アニメ、ドラマ、映画化とその人気ぶりは、日本では知らない人がいないくらいの認知度で、2016年9月17日発売のジャンプで連載を終了することが発表されたときは大きなニュースになりました。
主人公の両津勘吉（以下、両さん）といえば、【不死身、お金にがめつい、ギャンブラー】と、表向きはダメ人間な部分が目立つキャラですが、中身は人情に溢れて、周りのみんなから愛されているキャラクターです。
40年以上の歴史を持つ長い漫画なので、登場キャラクターの変化や成長、街並みの進化や、現代社会を『こち亀』ワールドで分かりやすくエピソードにしたりなど、リアルタイムで一緒に育ってきたことを感じる作品です。
亀有駅北口を出ると、すぐに交番があり、そこから道を入ると現れるのがこの亀有公園。
タイトルのように交番前にあるわけではないのですが、すぐ裏手にあって、公園もアニメに出てくるような作りになっています。
ここで近所の子供たちと遊んだり、小町と缶蹴り対決したりなど、たくさんのエピソードがある場所です。
今は交番がない代わりに、両さん銅像の「ダブルピース両さん像」、「ひとやすみ両さん像」のふたつが設置してあって、亀有公園のシンボルマークになっています。

©秋本治・アトリエびーだま／集英社