11月28日、松屋銀座にて「映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』公開記念 MOOMIN パペット・アニメーション展」がスタートしました。日本初展示のパペットやセットの模型、当時の関連資料などが設けられ、ムーミンファン必見の内容になっています。今回は、一足早くプレス向け内覧会に赴き、同展をじっくりウォッチしてきました。
映画公開記念の展覧会
日本初の展示がいっぱい!
ムーミンは、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの小説『小さなトロールと大きな洪水』(1945年出版)で“ムーミントロール”として登場しました。その物語は、絵本やコミックス、アニメーションなどを通して世界中に広がり、今では世代を超えて多くの人々から愛され続けています。
映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は、『ムーミン谷の夏まつり』『ムーミン谷の彗星』に続く、パペット・アニメーションシリーズの最新作。同作の公開を記念した同展では、撮影で実際に使用された日本初展示のパペット、セットの模型や当時の関連資料などが公開されます。また、劇中スチールで映画の名場面を紹介するコーナーや、トーベ・ヤンソンの原作と映画のワンシーンを比較展示するコーナーも設けるなど、知られざるムーミンのパペット・アニメーションの世界を楽しめる工夫が凝らされています。
原作者トーベ・ヤンソンの姪のソフィア・ヤンソン氏が「新しいムーミンの魅力が見つけられる」と展覧会アピール 2019年の新TVシリーズ&テーマパークにも期待感
展覧会初日の11月28日朝には、オープニングセレモニーが開催されました。トーベ・ヤンソンの姪でムーミンキャラクターズ社・会長のソフィア・ヤンソン氏、タトル・モリ エイジェンシー代表取締役社長の森健一氏、東映代表取締役社長の多田憲之氏、松屋取締役執行役員の川合晶子氏、そしてムーミンとミイも駆けつけ、展覧会の開催をお祝いしました。
ソフィア氏は「トーベ・ヤンソンがムーミンの物語をつくったのは、もう70年前のことになります。その時以来、私たちはトーベのムーミンの世界を楽しむことができるようになりました。特に日本では、心から楽しんでくれているように思います」と挨拶。「トーベ・ヤンソンは、第二次世界大戦の後、彼女の平和を望む姿勢がムーミンの物語にも強く映し出されているように思います。彼女の作品が、世代を超えて読み継がれているのは嬉しいことです」と笑顔を見せました。
「トーベ最後のムーミン作品は 1977年に出版された『ムーミン谷への不思議な旅』という絵本ですが、それ以前の1950年代から、トーベの作品を様々に解釈するものが生まれました」と語り、1970年代にパペット技術を用いたポーランドのTVシリーズに基いて『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』が制作されたと解説。同展覧会では同シリーズ等にまつわる展示物が披露され、「今まで公になったことのないものがたくさんあります。日本初展示のものもたくさんあり、新しいムーミンの魅力が見つけられると思います。どうぞご期待ください」とアピールしました。
ソフィア氏はさらに「この展覧会で終わるわけではありません」と言い、2019年に新しいTVシリーズ(フィンランドにて2019年春放送)がスタートし、埼玉県飯能市にムーミンのテーマパークがグランドオープンすると話して期待感を露わに。同年はフィンランドと日本の国交樹立100周年を記念した展示会が予定されており、まさにムーミン一色の1年になりそうです。
■イベント名:映画「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」公開記念 MOOMIN パペット・アニメーション展
■会 期:2017年11月28日(火)~12月11日(月)
■会 場:松屋銀座8階イベントスクエア
■時 間:10 時~20時(入場は閉場の30分前まで。最終日は17時閉場)
■入 場 料:一般 500円、小中学生 300円
■問 合 せ:松屋銀座 03-3567-1211(大代表)
■公式サイト:http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20171128_moomin_8es.html/
※本記事掲載の写真クレジットに関して
©Moomin Characters ™
※記事内写真に登場する着ぐるみキャラクターは、内覧会向けの演出です。