豊島区と株式会社アニメイト(以下、アニメイト)が、池袋の海外発信、池袋のブランド力向上、2020年に向けたインバウンドプロモーションの強化、豊島区国際アート・カルチャー都市構想の推進を目的として、共同で池袋の短編PRアニメ(3分)を制作することを決定。合わせて、イラスト・漫画・小説コミュニティサイト「pixiv(ピクシブ)」にて、同アニメのメインキャラクターを決める「池袋アニメ『ふくろう』擬人化 キャラクターデザインコンテスト」を実施することも発表しました。今回は、8日に実施された記者会見の模様をお届けします。
アニメイト・豊島区、3分の池袋PRアニメの制作発表!
“クール池袋”を世界へ発信
今回のPRアニメは、3分を目安としたPRアニメ。アニメ制作実行委員会を設置し、製作費は著作権料なども含めて3000万円(豊島区・アニメイト折半)をかける見込み。ターゲットは世界中の女性アニメファン。アニメイトの海外店舗や国外のアニメ系イベントを通じて、2019年の東アジア文化都市、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて“クール池袋”を世界へ発信していきます。
会見に先立って、豊島区長・高野之夫氏と株式会社アニメイトホールディングスの代表取締役社長・阪下實氏が登場。報道陣を前にして合意書の署名を行いました。
高野区長は「アニメを背負って立っているアニメイトさんとPR共同制作をするのは(国内で)おそらく初めての形。アニメイトさんのノウハウを最大限に活かした魅力ある池袋のPRアニメが出来るのではないかという思いで、共同制作に至りました」と説明し、「世界中のアニメファンが一度は訪れたいと思う池袋、聖地にしたいと強い思いがございます。その意味でも、今日の連携、調印は大変意義あるものではないかと思っている」と語りました。
それを受けて阪下社長は「“アニメの聖地・池袋”という熱い思いを受けまして、身が引き締まる思い」と述べ、「この映像をたくさんの方々、世界各国へ発信し、国内外からさらに多くのお客様にアニメの聖地、安心安全の街、池袋に足を運んでほしい」と呼びかけました。
さらに高野区長は、池袋を“アニメの聖地”と提唱することに言及。「アニメがサブカルチャーといえども、世界で通用する最大の文化だと思っている。アニメの原点は、マンガ。手塚治虫さんをはじめ、マンガからアニメという形に流れていった。そのマンガの原点がトキワ荘。トキワ荘は豊島区の中にあった。トキワ荘という素晴らしい財産がある。「アニメの原点はマンガ、マンガの原点はトキワ荘」という形を豊島区として大きな文化資源だと思っている。こういう資源・財産を活かしていくのは、豊島区としての責務ではないかという思いがある。池袋は、アニメの聖地に必ずなると思っているし、しなければいけないと思っている」と力説しました。
“ふくろう”を擬人化した男性キャラクターを公募!
2018年3月から制作本格化
今回はまた、本作に登場し、池袋とゆかりの深い“ふくろう”を擬人化したオリジナルキャラクターデザインの原案公募を、pixivにて行うことを発表しました。
キャラクターの設定イメージは、10代後半から20代の男性。応募は2017年12月11日から2018年1月9日まで実施し、実行委員会が審査・選出します。
その後2018年3月に最優秀賞を決定。選出されたキャラクターデザイン原案をベースに、プロのキャラクターデザイナーがアニメーションに登場するキャラクターに描き起こします。制作会社や脚本家、声優などを決定し、2018年度内に完成披露試写会を開催する予定です。
高野区長は、キャラクター公募について「ふくろうは知恵と幸せの鳥とも言われ、豊島区ではシンボルにしている。池袋に、新しいキャラクターが登場することを期待している。若い才能の発掘。若い才能の支援につながれば」と話しました。
2017年冬から始動した豊島区とアニメイトのチャレンジに、今後も注目です!
【INFO】
【池袋アニメ「ふくろう」擬人化 キャラクターデザインコンテスト概要】
■開催期間:2017年12月11日〜2018年1月9日(2018年3月に発表予定)
■投稿方法:
テーマに合わせて、作品(イラスト/マンガ)をテーマごとに指定されたタグを設定の上、pixivに投稿。タグ:池袋「ふくろう」擬人化コンテスト
■投稿形式:投稿時のサイズは自由
■投稿数:1点以上の複数作品の投稿可能(ただし、同一作品の複数投稿は不可)
■キャラクター設定:ふくろうをイメージした10代後半〜20代男性
■受賞商品:
・最優秀賞(1名・賞金20万円)
※キャラクター原案を元に、プロのキャラクターデザイナーがアニメーションに登場するキャラクターに描き起こします。
・優秀賞(2名・賞金5万円)
※本ページ掲載内容は2017年12月8日時点での情報によるものです。