ロシアで国民的な人気を誇るパペットアニメーション『チェブラーシカ』が日本で火がついたのは2001年のこと。劇場で公開されるや否や、一気に観客を魅了しました。
人気の理由は、「チェブラーシカ」という不思議な生きものの愛らしさです。頭と耳が大きく、どこか寂しげで、訴えかけるような目がたまりません。
秀逸なストーリーと、精巧なパペット(人形)の動きで、見るものを癒しの世界へと誘ってくれます。
今回、この「チェブラーシカ」の魅力を味わえる特別展が近鉄百貨店上本町店にて開催中!
なんと、すべてのエリアで「写真撮影OK」ということで、「チェブラーシカ」を写真に収める絶好の機会です。この機会を逃すと次はないかもですよ!
初公開のジオラマもあるそうなので、特別展「チェブラーシカワールド」の魅力を余すことなくご紹介します。
一流アーティストにより、作り込まれた世界観
「チェブラーシカワールド」は2010年に公開された映画にちなんだ展示を、全5つの展示エリアから構成してあります。
最初の「ウエルカムゾーン」では撮影で使われた街並のセットが展示してあり、チェブラーシカがお出迎え!
ここでは、チェブラーシカを知る上での十分な作品紹介や、50周年のヒストリー紹介パネルがあり、初めて「チェブラーシカ」を知るという方にもうれしい展示となっています。
続いては、「映画/絵コンテ展示」のエリアがあり、撮影前に用意される絵コンテをパネル化して展示。
実際の制作では、この絵コンテ(ストーリーボードともいう)を切り絵にしたり、CGを使って動かした動画を作りセリフまでも吹き込みます。その動画(ビデオボードという)をベースにして、パペット(人形)を動かすのだそうです。
いわゆる、絵コンテとは映像の設計図みたいなものですね。この絵コンテを作るのに半年もの時間を有するそうですよ。
カメラをどう動かすなどの指示が載っており、実際の映像をまた見返したくなりますね!
『チェブラーシカ』は普通のパペットアニメーションとは違い、出演するキャラクターの数が多いことでも有名です。多いシーンでは50名を越すほど。つまり、その分、撮影に時間がかかるんです。
チェブラーシカプロジェクトの藤原さんにお聞きすると、撮影は6チームくらいに別れ、同じセットを6つ作り、同時進行して撮影したそうです。そうしないと、撮影に時間がかかりすぎてしまうんだとか。それでも、2010年に公開された映画で撮影に有した時間は2~3年。
パペットアニメーションを作ることがどれほど大変かを知る機会になりますね。
初公開のジオラマたち
今回のメインとなる「撮影セット/ジオラマ展示」のエリアです。
これはすごい!これらは映画の撮影で実際に使われたものばかりだそうです。
ここで、藤原さんに教えてもらった豆知識をひとつ。
パペットには人と同じ動きができるように、骨格が入っているんだそうです。つまり、パペットの中に人が入って演じているかのような動きが実現できるんですね。
ちなみに、一体作るのにかかる費用は約45万円!
大切なものなので、手は触れないようにしてくださいね。
<2010年の映画を象徴する3つのシーンをイメージした貴重なジオラマワールド>
・ サーカス団がやって来た(第2話「チェブラーシカとサーカス」から)※写真上
・サーカステントの前(第2話「チェブラーシカとサーカス」から)※写真中
・友だちの家 完成(第1話「ワニのゲーナ」から)※写真下
ジオラマはサーカステント以外、ほとんどが初公開!
これらを全て写真で撮れるというのも素晴らしい機会です。
ジオラマをこれほど近い距離で撮影できるのは最初で最後の機会になるかもしれません。
ぜひ、この機会を逃さないでくださいね!
【INFO】
特別展「チェブラーシカ ワールド」
■開催日程
2017年12月27日(水)~2018年1月8日(月・祝)
※休館日:2018年1月1日
■開催時間:午前10時~午後7時まで
※最終日1月8日(月・祝)は、午後5時閉場(予定
■開催場所
近鉄百貨店 上本町店 9階催会場
住所/大阪市天王寺区上本町6-1-55 代表電話/06-6775-1111
■入場料
大人500円 学生300円 小学生未満無料
■公式サイト :http://www.cheb-project.com/
■公式Twitter :https://twitter.com/Cheburashka_PR
※本ページ掲載内容は2017年12月28日時点での情報によるものです。