キャララボ

竹村：でもまさか、かつて通学で使っていた地下鉄のアニメに出ることになるとは。

大久保：普段、友達と遊ぶ場所や通学路など、知ってる場所がアニメになっているのは、演じる側というよりも、純粋に見る側として興奮しましたね（笑）それに、都くんのポスターを見て、「みっちゃんを見かけたよ」と言ってくれる友達もいて、それだけ多くの人が地下鉄を利用しているんだなとしみじみ感じました。この役柄を通じて地下鉄がもっと好きになりましたね。

竹村：それ聞いたら、交通局の人、すごく喜んでくれるわ（笑）。

大久保：もともと「地下鉄に乗るっ」は、京都市営地下鉄の赤字削減のために生まれたキャラたちです。私も都くんを演じた以上、「他人事じゃない」と感じています。もっとみんなに使ってもらって、地下鉄と京都の街のことを知ってもらわないと！

竹村：観光大使みたい（笑）でも、市営地下鉄の認知度を上げるために、多少なりとも貢献できたかなとは感じています。イベントのときに他県から来てくれる人もいますし、京都の地酒PRなど、市営地下鉄を飛び出した取り組みにも関わらせていただきました。声優としての任期は終わるけど、「地下鉄に乗るっ」をこれからも好きでいてほしいという気持ちに変わりはありません。

では、21日のイベント「感謝状贈呈式」と「『地下鉄に乗るっ』声優 感謝祭　ありがとうを贈るっ」について教えてください。

大久保：さびしさはあるけど、区切りは必要ですよね。

竹村：うん。「感謝状贈呈式」は21日の13時からで、場所は京都駅です。私たちの公の場での活動はこれで最後なので、ぜひ会いに来てほしいです！ 10時からは「地下鉄に乗るっ」のポスターや、昨年の京まふ限定で販売されたレアグッズの物販コーナーもありますので、お楽しみに。

大久保：16時からの「ありがとうを贈るっ」は、ライブハウスでの開催なので、密度の濃い声優感謝祭になる予定です（笑）公開アフレコや、オリジナルのボイスドラマの上演など私たち声優からのアイデアも盛り込んでもらって、最後にふさわしいイベントになると思います。

竹村：こうやって声優陣がそろうのは最後なので、ぜひよろしくお願いします。

大久保：あ！　そういえば私、この翌日に20歳になるんですよ！

竹村：え、すごい節目やん（笑）

―最後に、おふたりの声優としての今後の目標を教えていただけますか。

大久保：まだまだ未熟者ですが、次は人間の役をいただきたいです（笑）それから、「アニ☆ゆめproject」という声優アイドルユニットに、見習いとして参加しています。声優という枠にとらわれないで、表現者として成長していきたいです。

竹村：告知ですが、3月10日発売の雑誌『声優グランプリ』に私が掲載されていますので、ぜひご覧ください（笑）私は現在、フリーの声優ですが、この1年半はある意味、京都市交通局が事務所のようなものだったので、今後はまた事務所に所属して、新たなフィールドにも挑戦していきたいと思っています。

―ありがとうございました！　楽しいお話をたくさん聞かせていただきました。少し早いですが、「地下鉄に乗るっ」の声優さんとして駆け抜けてきた数年間、本当にお疲れ様でした。21日のイベントも楽しみです！