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『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』大西巷一先生×『アンゴルモア 元寇合戦記』たかぎ七彦先生 歴史コミックの巨星トークショー レポート!

ライター: noire
 ※最新の情報と異なる場合があります
『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』大西巷一先生×『アンゴルモア 元寇合戦記』たかぎ七彦先生 歴史コミックの巨星トークショー レポート!

2017年12月9日、高田馬場駅前にある芳林堂書店高田馬場店にて『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』の大西巷一先生と『アンゴルモア 元寇合戦記』のたかぎ七彦先生によるトークショーが行われました。どちらもあまり描かれることがない時代・舞台の大人気歴史コミック。先生方それぞれの言葉で熱く語られる、作品にかける思いやこだわりをお伝えします。

歴史漫画を描こうとした動機を教えてください!

会場に入ると目に入るのが、大きなフラワースタンド。2018年に『アンゴルモア 元寇合戦記』がアニメ化されることを祝う、読者の方からの贈り物でした。
そして大西先生はご自身が描かれている『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』の世界の登場人物が着ていそうなチュニック姿で登場。先生によると、まさに乙女戦争の時代に庶民も貴族も来ていたデザインの服なのだとか。
冒頭から盛り上がる雰囲気のなか、司会者が先生方に歴史漫画を描こうと思ったきっかけを訪ねます。
たかぎ先生、大西先生ともに、中学や高校の頃からその時代の歴史に深い興味を抱いていたと返答。たかぎ先生は教科書に載っていた元寇の絵が気になっていたのだとか。その後、大学で世界史を学んだ際、まさにあの元寇が世界史と日本史が交わるポイントだと気づき「面白い!」と感じたそうです。大西先生も中世ヨーロッパの歴史に興味を抱いていて、将来は歴史の研究をしたいと思っていたそう。漫画家としてデビューしましたが、なかなか中世ヨーロッパの漫画を描く機会がなかったとのことでした。
ちなみにアニメ化される『アンゴルモア 元寇合戦記』ですが、元寇を漫画にしたいと思い、たかぎ先生はいろいろな出版社に話を持ち掛けたのだとか。しかし名のある武将が登場するわけでもなく地味だと思われたため、なかなか色良い返事をくれる出版社に出会えなかったという裏話を披露してくれました。それが2018年にはアニメ化すると思うと、感慨深いですね。

どこまでがフィクションでどこからが史実?

歴史漫画を読んでいて気になるのが「これって本当?」「想像で描いているのかな?」という部分ではないでしょうか。その点について質問されると、たかぎ先生は「セリフとト書き(ナレーション部分)がありますが、ト書き部分は史実の説明が多いです」とコメント。対馬に関しては資料がまったくない部分もあるのだとか。
その流れからアニメ化される『アンゴルモア 元寇合戦記』の話になりました。現在はアニメの原作となるコミックス9巻10巻分のネームを一気に作成中だそうです。
アニメではオリジナルのキャラが登場するのか、という話になると、たかぎ先生は「監督の興が乗れば出してもらっても構わないし、アニメならではというのがあっても面白い」と語りました。
続いて話題は大西先生の作品、『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』へ。『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』ではヒロイン・シャールカが妊娠・出産しています。漫画の世界では、ヒロインが恋することは多くても出産することは稀。読者も驚いた展開でした。
その点について問われると、大西先生は「当時の女性は10代半ばで結婚していたので、普通のこと。自分としてはおかしいことを描いているつもりはない」と回答しました。
ちなみに大西先生の作品には女性がひどい目にあう描写がたくさんあります。トークショーの最後に参加者から「女性がいじめられているのは、商業的な目的ですか、それとも先生の趣味ですか」と問われると、「趣味です」と答えて会場中を笑わせてくれました。

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