スタイリッシュな絵と先の読めないスリリングな物語で多くのファンのハートをつかむ『ACCA13区監察課』。
その番外編にあたる『ACCA13区監察課 P.S.』2巻(完)と『ACCA13区監察課 外伝 ポーラとミシェル』の発売を記念して、作者であるオノ・ナツメ先生によるライブドローイングが、2月3日(土)、大阪・日本橋のアニメイト大阪日本橋(O.N.SQUARE)にて行われました。
このイベントが『ACCA13区監察課』としては最後のイベントということで、ACCAが生まれた経緯や各キャラクターにまつわる秘話など、今まで語られなかった裏話が飛び交いながらドローイングが行われました。
目の前で描かれる、魅力あふれるキャラクターたち
会場にオノ・ナツメ先生と、作品編集担当を務めた菅谷彩花さんが登場。オノ先生はイベント用に用意された作画用PCの前に、菅谷さんはその隣に座ります。
オノ先生は普段はWindowsで作画作業を行い、ソフトはComic Studioを使われているとのことですが、この日はイベント用にWindows機、ソフトはAdobe Photoshop CCが用意されました。
オノ先生は「こういうこと(ライブドローイング)が初めてなので、ちょっとお見苦しいところがあるかも……」とすこし緊張気味に、イベントがスタートしました。
まずはACCAの主人公、ジーンから描きはじめるも、途中で「大きく描きすぎた!」と全消し。こういった没ラフも見られるのがライブドローイングの醍醐味です。
下描きで描いた太い線を削りながら仕上げていくオノ先生。オノ先生いわく「デジタルに移行し始めた頃、マウスでまっすぐな線を引けなかったため、削りながら線を整えていくやり方を編み出したんです。」とのこと。
オノ先生の独特なタッチが生まれた経緯も語られました。
液晶タブレットにペンを走らせながら、司会の方のネタ振りに答える形でオノ先生と菅谷さんがトークを行います。
ACCAが生まれた経緯について、「ACCAを連載する前に『シガレットアンソロジー』(編注:『シガレットアンソロジー メンソール』スクウェア・エニックス刊)というタバコがテーマで読み切りを描くことになって、実はその読み切りの中でジーンが出てきたり、ACCAの世界観もできていました」と菅谷さん。オノ先生は「ACCAの世界を作る前に、ジーンの人物像から作りました。クーデターの展開はそのときは考えていなかったです」と語りました。
話しながらもひたすら描き続け、ジーンの線画が完成。
続いてニーノを描くにあたって、せっかく大阪でのイベントなのだからお好み焼きを食べているイラストにしようと、ジーンの手にヘラが握らされました。
菅谷さんはニーノに対してこだわりがあるそうで、オノ先生に「ニーノの鎖骨を書いてほしい」や「ニーノのピンチが見たい」などの指示を出したそうです。オノ先生いわく、「菅谷さんの助言から生まれたシーンがたくさんあるんです」とのこと。
45分ほどかけて一枚目のイラストが完成!
大きな拍手が送られました。
サプライズプレゼントに大興奮!
完成したイラストがこちらです。
本イベント終了後、参加者にこのイラスト入りのポストカード(直筆サイン入り)がプレゼントされるサプライズがありました。
【INFO】
オノ・ナツメ公式ツイッター
https://twitter.com/ono_n_info
月刊ビッグガンガン 作品ページ
http://www.jp.square-enix.com/magazine/biggangan/introduction/acca13/