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歴史キャラ徹底比較!Vol.6 −第6回 江戸幕府初代将軍 徳川家康−

ライター: Tokyo_Asano
 ※最新の情報と異なる場合があります

■センゴク■
【成長を続ける大器】

作品名:センゴク
ガマン度:★★★★☆
 「日本一失敗した男」仙石秀久(権兵衛)を主人公としたマンガ『センゴク』(宮下英樹/講談社)。2004年から『週刊ヤングマガジン』で第1章の連載がはじまり、現在は最終章の『センゴク権兵衛』が連載中です。歴史の専門家の協力を得て行われる、丁寧な時代考証が評価され、学びにつながるマンガを選出する「これも学習マンガだ!」の歴史部門にも選ばれました。
 『センゴク』の徳川家康は厳つい顔立ちの熱血漢。激情に駆られやすい性格のため手痛い敗戦をすることもありますが、徐々に忍耐強さを身につけ、小牧・長久手の戦いでは激情と平静を両立する大器へと覚醒します。若い頃の無謀さゆえの失敗を乗り越えて覚醒したその忍耐強さからガマン度は星4つです。

■へうげもの■
【民を想う正義の人】

作品名:へうげもの
ガマン度:★★☆☆☆
 数寄大名として名高い古田織部を主人公として、「美」や「数寄(芸道に執心な人物の俗称)」に焦点を当てながら、新しい視点で戦国時代を切り取った『へうげもの』(山田芳裕/講談社)。2005年から2017年まで『週刊ヤングマガジン』で連載され、2011年にはアニメにもなりました。
 『へうげもの』の徳川家康は豊かな福耳と味付けのりのような眉毛が特徴的な人物。政治は庶民のために行うものと考えており、正義や質素倹約を重んじているため、公平無私な明智光秀や飾り気のない性格のおねに対しては好意的です。逆に贅沢や「数寄」は嫌っており、織部のもてなしに対して激怒することも。怒りや苛立ちが表情に出やすく、声を荒げることも度々あることからガマンの印象は低く星2つです。

いかがでしたか?やはり、家康は真面目で忍耐強いキャラクターが多いようですね。家康率いる三河武士の結束力が強かったことから、本多忠勝や酒井忠次などの家臣たちとの絆が強調される描写がどの作品でも見られます。また、明智光秀を「南光坊天海(家康の側近を務めていた僧侶)」とする説の影響か、光秀との関係がクローズアップされることも。一方、史実では豊臣秀吉に負けないほどの側室を抱えていた家康ですが、秀吉のように女好きという描かれ方をすることはあまりありません。家康の側室や正室には秀吉の側室・淀殿のように、飛び抜けた美人と評価される女性が少なかったことが理由でしょうか?

次回からは幕末編に入ります。幕末編第一弾は維新三傑のひとり、NHK大河ドラマでも大注目の西郷隆盛を取り上げます。お楽しみに!

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