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歴史キャラ徹底比較!Vol.9-第9回 維新の三傑 桂小五郎-

ライター: Tokyo_Asano
 ※最新の情報と異なる場合があります

■銀魂■

作品名:銀魂

逃げ足:★★★★☆

【天然ボケのお尋ね者】

江戸時代末期、地球は「天人(あまんと)」と呼ばれる宇宙人の襲来により、衰退の一途をたどっていた。町は天人が我が物顔で歩くようになり、江戸の人々は天人の顔色をうかがわなければならなくなる。

『銀魂』(空知英秋/集英社)は『週刊少年ジャンプ』で2004年から連載されているSF人情なんちゃって時代劇コメディーマンガ。天人との戦いである攘夷戦争の生き残り、坂田銀時と仲間たちが繰り広げる笑いあり涙ありの日常を描いています。現在公開中の実写映画第2弾は、すでに興行収入25億を超える大ヒットとなっています。そんな『銀魂』に登場するのが、桂小五郎をモデルにした桂小太郎です。

桂小太郎は、かつて銀時とともに攘夷戦争を戦った同士で、現在は天人と幕府を倒そうと活動する革命家。背中まである長い髪が特徴で、常に「エリザベス」という謎の生物を連れています。愛称は「ヅラ」ですが本人は認めておらず、ヅラと呼ばれると「ヅラじゃない、桂だ」と返すのがお約束。真面目を通り越した天然ボケな性格で、大まじめな顔でズレた発言をするため、普段ボケているキャラがツッコミにまわることもしばしば。攘夷志士の大物として幕府や真選組からしつこく狙われていますが、変装や爆弾(!?)を駆使して逃れているので、逃げ足は星4つです。

■HAPPY MAN 爆裂怒濤の桂小五郎■

作品名:HAPPY MAN 爆裂怒濤の桂小五郎

逃げ足:★★☆☆☆

【ひねくれ者の攘夷志士】

時代が大きく変わろうとしていた幕末に生まれた真っ直ぐな男・桂小五郎。『HAPPY MAN 爆裂怒濤の桂小五郎』(石渡治著/双葉社)は、マキノノゾミによる戯曲を原案としたマンガで、戯曲第一部のメインキャラクターだった桂小五郎を主人公として、小五郎の青春と池田屋事件をメインに描いています。吉田松陰が女性だったり、幕末の江戸にバブル期のボディコンのような着物を着た女性がいたりするなどぶっ飛んだ設定が特徴です。

『HAPPY MAN 爆裂怒濤の桂小五郎』の桂は、ガッチリとした総髪の青年。ひねくれた性格で、少年時代の経験から「ボンボン」「おぼっちゃん」と呼ばれると血管が切れて血が噴き出すほど激昂します。剣術修行のため故郷から江戸へのぼった小五郎は、千葉道場の坂本龍馬・千葉さな子と知り合い、さな子に想いを寄せますが、そのことが後に大きな事件の引き金となるのです。作中で幕府に捕縛されることはありませんでしたが、松陰の海外渡航を藩に申請して捕まったことがあるため、逃げ足は星2つです。

 

 

いかがでしたか?

史実では長身で男前だった桂ですが、彼をモチーフにしたキャラクターは、長めの髪に中性的な容姿をもち、作中で女性に間違われる人物が多いようです。性格は真面目で頭がよいとされることが多く、それを表現するためか眼鏡をかけているキャラもいます。人間関係では師匠の吉田松陰や同じ松陰門下の高杉晋作と関係がしばしばフューチャーされます。しかし、創作作品では松陰は隠しキャラ的な扱いにされがちなため高杉との絡みが目立ちますね。女性でよく関わるのは、やはり史実で奥さんだった幾松(木戸松子)でしょうか。

 

次回は小五郎と同じ長州藩出身で同じ師匠に学んだ、高杉晋作をご紹介します。お楽しみに!

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