―高坂監督、星蘭さんのおっこちゃんはどうでしたか
監督:いや、もう「おっこ」そのものがそこに居る感覚でした。最初、オーディション時はまだ小学6年生と幼いうえにこの映画はシリアスなシーンが多く、うまく演じてもらえるのかなと不安も少しありました。でも星蘭さんはオーディションの時から臨機応変に演じていたし、TVシリーズでも磨きも掛かっていて本当に見事でした。
―おっこちゃんは星蘭さんにイメージがピッタリですよね
監督:まさにドンピシャというか、本当に奇跡のような作品です。
というのはね、今じゃないとできない作品、今じゃないと出ない声だし、星蘭さんの子供らしくて可愛い声も、これから成長していくと声の質も多少変わっていくだろうし。今回の星蘭さんのみずみずしい声は本当にピッタリだなあと思いました。
―キャラクターを描く際に注意されている、または意識されていることなどはありますか
監督:大人には考えられないこどもの動きとか、無駄とも思える声の大きさ、張り。子どもはエネルギーの塊で、ぴょんぴょん跳ねる動作等々、特に意識して描きました。そして「かわいい」ということ。この映画の対象になる女の子や女性に訴求するであろうその「かわいらしさ」というものを分からないながらも色々探りながら表現して行きました。
―登場人物はみんなかわいいキャラクターばかりですよね
星蘭さん:本当にそうですよね。おっこちゃんのライバルの真月ちゃんもさすが“ピンフリ”(※ピンクのフリフリ衣装が特徴的なキャラクター)で(笑い)、衣装はテレビシリーズよりもバージョンアップされていてすごく豪華ですよ。
監督:もうみんな、なんでも「かわいい」っていうから、かわいいの基準がよく分からない時がありますね(笑い)
星蘭さん:かっこいいオシャレなお洋服でも、かわいいとか言ったりする時がありますし。
監督:映画のポスターのおっこが着物を着ている絵を描く時も、最初は前掛けに柄が入ってなかったんですよ。「この柄があった方がかわいい?」って星蘭さんに聞いたら「かわいい」って即答。「あ、僕もやっとかわいいの基準が分かってきたな、成長したな」と(笑い)
―星蘭さんが映画で一番好きなシーンを教えてください
星蘭さん:一番好きなシーンですか!いいところがいっぱいあるので、まとめてぎゅっと全部と言いたいところですが、あえていうと出会いのシーンかな…。美陽(みよ)ちゃんとの出会いのシーンとか、ウリ坊との最初の出会いのシーンとか。テレビのバージョンとはちょっと違った感じだったので新鮮で。鈴鬼(すずき)君とか、私いろんな人との出会いのシーンが好きです。みんな個性豊かでかわいいんですよ。
―星蘭さんが感動したシーンを教えてください
星蘭さん:感動したのは最後のシーンです。自分で演じているのに、最後のおっこちゃんのセリフに泣かされちゃって。最後のセリフをいう瞬間に「ああ、もうだめ」と思って自分でもこらえきれなかったです。
―星蘭さんが登場キャラクターの中で好きなキャラクターは誰ですか
星蘭さん:みんな個性豊かなので大好きだけど、ウリ坊が一番おっこちゃんに関わっていて一番近くで見ている存在だから、幽霊でパートナーって感じ?むしろ、ウリ坊はおっこちゃんの親代わりみたいな。普段はちょっとおちゃらけているけれど、おっこちゃんのためにいざとなるとすぐに駆けつけてくれる。一番近くで見守っている存在というか、それがいいなあと。家族みたいな存在だったのかなと思います。
〈イントロダクション〉
原作は累計発行部数が300万部を超える講談社の青い鳥文庫「若おかみは小学生!」シリーズの映画化。
両親を交通事故で亡くし祖母の営む温泉旅館「春の屋」で若おかみの修行をすることになった小学6年生の女の子「おっこ」が、仲間に助けられながら成長していく姿を描く「若おかみは小学生!」がアニメ映画化されます。
劇場公開日は9月21日(金)。全国でロードショー!
原作:令丈ヒロ子・亜沙美(絵)(講談社青い鳥文庫『若おかみは小学生!』シリーズ)
監督:高坂希太郎、脚本:吉田玲子、音楽:鈴木慶一 他
キャスト:小林星蘭、水樹奈々、松田颯水、薬丸裕英、鈴木杏樹、ホラン千秋、設楽統(バナナマン)、山寺宏一 他
主題歌:藤原さくら「また明日」(SPEEDSTAR RECORDS)
製作:若おかみは小学生!製作委員会 アニメーション制作:DLE、マッドハウス
配給:ギャガ
公式サイト:http://www.waka-okami.jp/movie/
公式Twitter(@anime_wakaokami):https://twitter.com/anime_wakaokami
©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
※本ページ掲載内容は2018年9月18日時点での情報によるものです。